熊本の工芸と器 県北(玉名郡長洲町)〜小代焼一先窯・山口友一〜


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玉名郡長洲町・小代焼一先窯

熊本県の伝統工芸品のひとつである小代焼。

オンラインショップ K cappa kumamotoでは、小代焼の窯元の中で、熊本県玉名郡長洲町にある「一先窯」をご紹介しています。

小代焼

熊本県の伝統工芸品に指定されている焼物である小代焼。

良質の陶土の採れる小岱山の麓に窯が開かれたのが始まりとされ(※1)、そのため小岱焼と表記されることもあるそう。

現在は熊本県北の荒尾市、南関町、長洲町、県央の上益城郡嘉島町、宇城市にて小代焼の窯があり現在まで継承されています。

鉄分の多い粗めの陶土に、藁などで作られた釉薬を流しかけられ、釉薬や焼き方の違いにより青小代、白小代、黄小代など色合いや風合いの変化がもたらされる、素朴でありながら、ダイナミックそして力強い印象の陶器です。

江戸時代には細川藩の御用窯(※2)として保護され、茶陶も焼かれましたが、同時に日用の雑器を数多く作られてきました。

※1 熊本県玉名郡南関町の古小代の里公園は、小代焼発祥の地であり、県指定文化財の小代焼古窯跡を中心に整備されている。

※2 御用窯ー陶工・窯業を保護育成し,藩が援助し、藩主の什器などを焼かせた窯。

小代焼は、腐らない・臭いが移らない・湿気を防ぐ・毒消しの効果がある・延命長寿につながると五つの利点から「五徳焼」とも言われ、昔から装飾性と実用性を兼ね揃えた生活什器であったとされます。

小代焼一先窯・山口友一

小代焼一先窯・山口友一さん

地元長洲町の土を使い、地元の藁を燃やしてできた藁灰釉や黒釉、粉引などの器を作陶されている山口さん。

天草の丸尾焼にて修行されたこともあり、小代焼の伝統をしっかり受け継ぎつつ、山口さんの新しい感性が光る器。現代の生活の中で、暮らしの中に自然と馴染むような作品ばかりです。

山口さんの奥さま、博子さんも器を製作されます。作風は異なりますが、どちらも、使う人の気持ちを温かくしてくれるような器です。

一先窯へ

先日は、山口さんの一先窯におじゃまし、色々なお話を聞かせていただきました。

最近ものすごく寒い日が続いていますが、伺ったこの日はお天気も良く、いつもより少し寒さが和らいでいて、外にはたくさんの作品が乾かされているところでした。

上の写真のマグカップの取っ手のように、取り付ける部分のある箇所は、器が乾いて縮む際に繋ぎ目にヒビが出てくるのだそう。このヒビをならす作業を見せていただきました。

早過ぎないよう、遅すぎないようタイミングを見ながらの作業、

「瞬間を逃すと、もう戻れないので。ついててあげなくちゃなんです。」と山口さん。

作陶というと、ろくろなどで器を形作ったり、窯で焼いたりという場面がまず思い浮かびますが、この乾かす段階も、ものすごく気を使う難しい場面なのだそう。季節や天候、湿度などその日の状態を見ながらの作業なので、なかなか思う通りに進まないこともあるようです。

どの段階も、繊細な調整が必要な作業ばかり。それに加えて天候にも大きく作用される。自然の声を聞きながらの作業。

また素焼きをした後に掛けられる釉薬も、様々な配合で作られていますが、特に難しいのは小代の青色なのだそうです。配合はシンプルながら、微妙な量の加減で思ったような青が出なかったり、焼いたものすべてがダメになってしまうことがあるほど。

宇宙や夜空を連想させてくれるような、あの小代の青は、本当に繊細な調節で生まれているのです。

青小代小皿(小代焼一先窯)

こうやって一つ一つ、手間暇かけてつくられる器。同じ形でも雰囲気や色合いなど、ひとつずつ微妙に違う。だからこそ、余計に愛着がわきますね。

作業に使われる様々な道具

まだまだ寒い毎日ですが、山口さんの器が食卓や気持ちを温かくしてくれそうです。ぜひご覧ください。

小代焼一先窯 山口友一

山口さん、2月7日(水)〜12日(月)は、くまもと工芸会館で小代焼「春陶祭」、3月3日(土)4日(日)は、小代焼発祥の地古「小代の里公園」で開催される、なんかん古小代の里「陶器・梅まつり」に出展されます。

一先窯はもちろんですが、どちらも県内の小代焼の窯元がたくさん出展されますよ。ぜひお出かけください。

小代焼一先窯

〒869-0106 熊本県玉名郡長洲町永塩 1612-3


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